ハーフというよりダブル

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うちの子もずいぶんと大きくなり、ついに身長は私を追い越してしまいました。小さい頃は、自分がお世話して彼女の生活のすべてが自分の範疇内、という感じでしたが、当たり前ながら今は彼女の個性や考えが出てきて、最近は彼女がオランダターンになっているときは、何をやっているのか私には理解できない状況です。

他の国際カップルの家はどのような感じか分かりませんが、うちの子は昔から、「日本」「オランダ」をスッパリと分けたがるタイプでした。つまり日本の行事には私が参加し、オランダの行事にはだんなが参加し、3人で一緒に行動することがない、とそんな感じです。

普段の生活を見ても、オランダの学校の話をするときは、右を向いてオランダ語でだんなに報告、日本のこと、その他のことは左を向いて日本語で私に報告、とそんな感じです。なので、私がオランダターンの子供を理解できなくてもだんなが理解しているので、問題はありません。

さて。今日のハーフとダブルというお話ですが。
日本語のハーフは、単純にお父さん分50%、お母さん分50%、または外国人の血が混ざっている、という定義でしょうか。そうだとすると、今、ここでお話する「ハーフ」という定義とは少し違うかもしれません。

ここでお話したいハーフという考えは、自分のアイデンティティを100%とし、例えば、そのうち半分がオランダ、半分が日本、そんな風に分けることです。

うちの子のアイデンティティをパーセンテイジで分けると、オランダが80~90、日本は10~20くらいかな。普段、オランダに住んでいるときは、50/50かも?なんて思うこともあるけど、実際日本に行くと、うわ、やっぱりこの子は外国人だな、と思うので、残念ながらそうなんだと思います。

しかし、今、彼女の様子を見ていると全部で100%、という考えはやっぱり間違っているなあ~、と思うのです。彼女の中のオランダが欠けているという感じはどうもしない。だから、むしろ150%で、オランダが100%、日本が50%くらい?そういう風に言ったほうが彼女の本質を表しているな、と。

実際、彼女の生活を表現してみると、まったく二つの世界があって、ドラえもんでいうどこでもドアが頭の中にあって、そのドアを行ったり来たりしている。そんな感じ。純粋な日本人である私にはないドアが彼女にはあって、そこを自由に行き来できるのです。観察していると、オランダターンのときの彼女と日本ターンのときの彼女は微妙に性格が違うような気さえします。ターンといっても彼女の場合は、しょっちゅう入れ替わっているんですけどね。

普段、あんまりそういう抽象的な彼女の感覚に気づくことはありませんが、毎年夏休みがあけたときは、急にオランダ度合いが強くなる、なんというかオランダターンにぐーっと引き戻される感覚があり、彼女が私の知らないドアの向こうの世界へ行ってしまった…と、ちょっとそんな感覚を覚えます。こういう気分を味わえるのも、国際家庭ならではのことなのでしょうか。

彼女のオランダ人としての100%を減らすつもりもなく、日本の%をどれだけ増やせるのか? - 今後、自分の奮闘できる部分はそこのところだけなのかねえ?と思うと、なーんか寂しい気もしますが、ダブル(200%)に近づけるよう…彼女に接していきたいと思っています。ただ、言うは易く行うは難し。

彼女の日本への興味…小さい頃は、オーソドックスながら本や漫画を使って、、、と考えていたのですが、それはあっさり挫折しました(汗)。彼女は、本はもちろんマンガにさえ、まったく興味を持たず、簡単な入り口は閉ざされた感でいっぱい…。

小学生の高学年女子くらいだと、日本ではファッションモデルとかおしゃれに目覚めると思うのですが、そこの部分もまったくダメ。日本の可愛い系の服がまったく好きではないらしいのです…涙。

もちろん!ジャニーズをはじめとする日本のアイドルも、、、まったく興味ありませーーーーん。

そんなワケで。正統ルート(単純ルート?)はことごとく撃沈しておりますが…。いろいろルートを変えて彼女の興味の持ちそうなものを引き出しているのは相変わらずです。

まぁ、細かい点はさておき、根底にあるのはどれだけ「日本愛」を導き出せるか。結局のところ、そこが大事なんだと思います。海外に住んでいる日本人の中に日本が好きじゃない人がけっこういるけど、もし子供にも日本嫌いを伝授していたとしたら、その子供はかわいそうだと思うんですよね。

だって。その子のルーツは日本なんだから、自分の国が否定されるということは、根無し草になって自分自身が否定されるということ。大きくなって自ら嫌いになるのは本人の勝手だけど、本人の意思とは関係なく否定されるのは別のハナシ。

「日本愛」が伝授された子供は、可能性が広がります。普通の人の2倍の可能性がある。そういう意味でもやっぱりハーフというよりダブルのほうが豊かな人生となりますね。

実際、ハーフなんだけど容姿が限りなく日本人の男の子は、オランダで容姿のことをからかわれたため、将来大きくなったら絶対に日本に住む、とかなり早い段階で決めていた子もいます。何も考えてなかったけど、一度日本にいったら面白くなって仕事も見つけちゃって何年もオランダに帰ってこない男性もいます。日本の日本語学校は日本にルーツを持たない外国人だけでなく、日本人の親を持つハーフも多いという話も聞いたことがあります。

ハーフだと、オランダではパッとしなくても、日本に行った途端にモテる可能性もありますし、仕事も英語やヨーロッパ言語ができると急にスペックが高くなって給与がボンと上がることもあるし、日本で教育を受けてなくても、いきなり社会人デビュー!てな感じにおいしいところに入りこめる可能性もないわけでもないんですよね(例えば、コンピュータ、プログラム、ネットワーク系など。語学堪能でネットワークもできる人ってなかなかいないので)。

うちの子は、将来はどんな風になっていくのか?今のところさっぱりその兆候は見えませんが、彼女が大人になるまであと6年とちょっとしかありません。子供が成長するのは早いよ、と昔言われましたが、本当にそうだなあ、と実感する日々です。


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(おまけ) 日本では外国人にしか見られないうちの子も、オランダのお友達と一緒だと妙に日本人っぽい。


<今週の庭>キンギョソウやコスモスなど。キンギョソウって名前は有名だけど、見たのは初めてだったかも。本当に不思議な形をした花ですね。生命の神秘を感じます。

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グローバル化はほど遠い…

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はぁ~。
なんかブログを書く気がかなり失せています…。
何を書こうか、と思うと、のほほんと楽しい記事が思いつかない。
自分がブログで書こうと意図している内容と現実の自分の気持ちが
かけ離れちゃっているのかもしれません。

なんか最近は日本の矛盾した現実にモヤモヤした気分が続いています。

まずは、難民受け入れ問題ですかね。
ヨーロッパでの難民問題が深刻化してから日本でもニュースでこの問題が
取り上げられるようになりましたが、私が驚いたのは
「断固反対!」との意見しか聞こえてこないことでした。

えぇぇーーー?
だって、日本って、グローバル社会を目指しているんじゃなかったんだっけ?

最近の子ども教育といえば
「グローバル社会で生きる子どもたち」
「5歳からでも遅くない英語」
などなど。。。こういった内容だけを聞いていると、どんなにグローバル化が
進んでいるんだ?ていう気分になっちゃうんですが、、、
現実はソレなんですか???

反対する意見を纏めると、
「治安が悪くなる」
「そもそも日本の風土にイスラム教はそぐわない」
「そもそものそもそも難民判定が難しく3、4年もかかる」

…。

これってブラックジョークですか?
グローバル化を一体何だと思っているんでしょう。
色んな文化がぶつかりあって問題が発生し、それを解決していくことじゃ
ないんですか????

なんか、日本のグローバル化って
「グローバル化=どっかの治安のいい英語圏にでも出かけて
英語をしゃべること」etc.
都合のよい解釈に置きかえられている気がします、、、。
そんなんはグローバルっていいませんよ?

難民判定に3、4年…は、もう論外。
このニュースを見た時は、目を白黒させて、日本の現状に
バタン、と倒れてしまいそうでした。

こういう意見を見ていると、日本は本当のグローバル化なんて
辞めたほうがいいんじゃない?というかムリですよ?と思いますね。

…とこんなことを悶々を考えていたときに、年末のニュースが。

「夫婦別姓の禁止は合憲」

出たーーーー。

そうだった、そうだった。
日本は本来、核の核となる部分が、、、グローバル化からは程遠かったんだ、という
現実を思い出しました。

あの…化石みたいな戸籍、といってはなんですが、、、。
いまだローマ字が使えない、ていうのが、、、すごくありませんか?
今やこれだけ外国人と結婚する人々も増えているというのに、
困ったことに皆、へーんなカタカナ読みに直さなければいけないのです。
てか、カタカナに無理やり直しているけど、それは通じなければ
意味のなさないものだと思うのですが…。

ちなみに、私(外国人と結婚した人)の戸籍はどうなっているのかというと
私が筆頭者で、だんなの名前は無理やりこじつけたカタカナでお情けで
追記されている、ってそんなイメージかな(笑)。

そして、ビックリ!
その下に、やけに日本っぽい子どもの名前が続いているんです(笑)。

そういや、筆頭者をだんなにしたい、と言われたら、
「外国人なのでできません」と断られたなー。思い出した~~。
は、は、は、は…。

私の姓は、だんなの名前に合わせるか、そのままの旧姓を維持するかの
選択肢があるんですが、私は旧姓を維持しています。
だって、そのカタカナ、読んでも彼にも誰にも通じませんから(爆)。
うちのだんなの名前はフランス語読みやオランダ語読みで微妙に違い、
カタカナで一言で表すのは難しいんです。
これこそローマ字で表わさなきゃ意味がないんです。
それを無理やりカタカナで書いても、いったい私、誰やねん?ってことになっちゃう。
それで年金やパスポート、運転免許所、銀行口座名など全てをヘンな
カタカナ明記にしろ、て言われたら、、、へこんじゃいますから、
迷うことなく旧姓を選びました。選択肢がないんですもん。

そう考えると、、、私たち、外国人と結婚した人々っていうのは、
夫婦別姓問題について話し合う、という土俵よりさらにはるかに下の地位に
立っているのかなー、なんてそんな風に感じますが、いかがです?
私たちは、日本で言えば「マイナーピープル(←敢えてカタカナで書いてみた…笑)」。
でも、実際、国際結婚ってすでにマイナーじゃないと思うけどね。
いやぁぁぁぁ、グローバル化は遠いぜ、、、。

ちなみに、この我が家の名前問題には続きがありまして…。

結婚するまでまったく考えておらず大失敗をやらかしたんですが、、、
結婚届けをどこで(国)最初に出すか?
これはかなり重要なことでした。

結論から言えば、
「夫婦別姓など選択肢が幅広い国で最初に結婚届けを出したほうが良い」
ということです。

オランダでは、選択肢が3つ程あり、たとえば鈴木(女)さんとデヨング(男)さんが
結婚した場合:
1.夫婦同姓とする(両方ともデヨングさん、もしくは鈴木さんになる)
2.夫婦別姓とする(デヨングさんと鈴木さんのまま)
3.名前をくっつける(女性がデヨング-鈴木さんとなる)
で、人気があるのは3.の名前をくっつける、なのです。

日本人がオランダ人と結婚する場合、オランダで婚姻届を出せば、
この3つから選ぶことができ、女性はデヨング-鈴木さんになる可能性が
高くなります。

しかし、この場合でも、日本の登録は、デヨング-鈴木さんになることはなく、
デヨング、もしくは鈴木のどちらかしか選択肢はありません。

私たちの場合、、、
こんなことはまーーったく考えず、まず日本で婚姻届を出してしまいました。
日本での選択肢は、デヨング、もしくは鈴木のどちらかの選択肢のみ。
その結果、旧姓を選んだ婚姻届を持って、オランダに行ってしまったため、
オランダでも最初から2.の別姓の選択肢しか選べませんでした。

がーーーーん。
そうだったのかぁぁぁぁ。


実は、、、思い起こせば、一番最初の夫婦げんかがこの問題だったのでした。
だんなは相当がっかりしてしまったみたいです。
彼の家族の女性たちは皆、くっつけ派(選択肢3)だったので~…。
どーするんだ?とか言われちゃって、、、でも、もうしょうがないじゃんね?
間違えて出しちゃったんだから(涙、涙、涙、、、)。
子どもが生まれた時も、再び名前問題で、、、けんかした記憶が。。。汗

いやー、私もだんなも名前にこだわる人だったら、、、原告団に入ってますよ(汗)。
つーか、離婚してたかもしれないですよ???(苦笑)

今日のこの発表も私はまったくニュースをスルーしていたんですが、
オランダでもニュースが流れたらしく、だんなに
「我々はどうなっているんだ?」と聞かれました。。。
ぐぐぐぐ、、、再びパンドラの箱を開けるのか?!
どうやら女性は旧姓を選択できない、というようなニュースだったのかもしれなく
何故私が旧姓のままかやっぱり不思議だったみたいで探りを入れてきたようです。
(大丈夫、ちゃんと結婚届け、出してありますよー…ってそういう問題じゃ?)

あーあ。
なんだか年内最後に日本のグローバル社会の現実を見せつけられたようで
がっくりな私、、、あまりにもモヤモヤな気分が溜まったので、
つい殴り書きしてしまいました。
これが年内最後のブログ更新となったら、あまりにも、、、。
もう一回は頑張ろう。



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