ロンドン - スリに注意する方法 後編

この話は、前篇の続きです。

私たちがこのレストランに入った時、けっこう混んでいました。
メニューを決めて、だんながカウンターにオーダーに行っている間、
私はぐるっと周りを見渡してみました。

何故か、といえば、「ここにカモがいるかな~?」と思ったワケでは
なく(←当たり前じゃ)、早く食べて列車に乗ってホテルに帰りたい、
オーダーしたらすぐにご飯は運ばれてくるかしら?と思っていたからです。

ところが、周りを見てみると、誰も食べている人なんかいません。
いや、正確にいうと、その被害に遭われた日本人の方々は食べていましたが、
後ろに座っている人は、ビールを飲んでいるだけだし、横に座っている二人組は
机の上に何も乗っていない状態。前に一人で座っている人も同様で、
そのさらに前方に座っている人も、ビールを飲んでいる状態でした。

げげ。もしかして、皆、食べ物を待っているんじゃなかろうか。
それでは、もしかして、サービスに時間がすごくかかるとか?!?!?!

もしやスリが潜んでいる、なんてことは考えもしなかった私は、
食べている人がいない状態に、困ったな…と思っていたのです。

しかし、私の「食べ物」の心配は杞憂でした。
前方に座っている人の食べ物もすぐに運ばれてきたし、
私たちの食べ物もすぐにきたのです。私たちが食べている間に、
横に座っている人々はいつの間にかいなくなり、
そうこうしている間に…「あら、まあ、どうしましょう…」という声が
聞こえてきたのです。

この状況から、、、。

(ここから先の話は、実際に見たワケではないので、私の憶測です。)

バッグを盗んだ犯人は、私たちの隣に座っていた男性二人。
もしくは、その人たちと、さらに前方に一人で座っていた男性も
グルで、3人組(いつの間にか3人いなくなっていました)。

思えば、その人たちのテーブルには何も乗っておらず、単に座っている
だけだったのです。私はてっきりもう食べ終わったのか、と
解釈しましたが、実は最初から「何もオーダーしていなかった
のかもしれません。今、改めて考えれば、なんとなく怪しい感じもしますが、
リバプールの労働者などは、仕事がない日は一日パブで過ごすくらいですから、
実際には、オーダーしてなくても、それほど不自然さがないのです。

彼らは、特に何かを話すわけでもなく、じーっと座っているだけでした。
私は彼らもオリンピック中継テレビを見ているのか、と思っていたのですが、
そうじゃなかったのです。彼らはチャンスをうかがっていたのです。

そうやって考えると、

実は、彼らはすでに外にいる時点で、この日本人
二人組にターゲットを定め、中に一緒に
入ってきたのではないか?と思われるのです。


彼らは、何気なく日本人二人組の後ろに席を取り、じっとその瞬間を
待ち続けていたのでは、と思うのです。

もし、日本人お二人組が、席が自由なパブでなく、案内されるレストランに
入っていたら、スリたちは後ろを陣取ることはできず、諦めたかもしれない。
もし、日本人お二人が奥まった席を陣取っていれば、彼らは諦めたかもしれない。
もし、男性と女性が座る位置が逆で、男性のバッグはウェストポーチで
あったとしたら、彼らはバッグを取ることはできなかったかもしれない。
そして、当たり前のことですが、被害に遭われた女性が、バッグを
背もたれにおかず、前に置いていれば、彼らはバッグを取ることは
できなかったのです。

こう考えると、実に偶然の偶然が重なって、見事に置き引きされているのです。

私は思いました。
被害者からすれば、「ほんの一瞬の隙に」、ということかもしれませんが、
スリからすれば、ほんの一瞬の隙が生まれるのをじーーーっと
待ち続けているのです。こう考えると、言い方は悪いけど、
けっこう効率が悪いのではないか、と。

「けっこう効率が悪い」

ということは、逆に考えると、ターゲットになる私たちも彼らから
逃れるチャンスはたくさんある、ということなんです。

どうすれば、逃れられるのでしょう?

ふーむ、と考えると、定説と言われる荷物の置き場・持ち方を
気をつける以外にも、いろいろ考えつきます。

その1.レストランやお店・ホテルに入るとき、
ATMでお金を引き出す時などは、後ろ・周りを確認する。


お店は、入り口にガードマンがいるお店、空いていてお店の人の
目が行き届くお店は特に考慮しなくてもいいと思いますが、
混んでいて人々の出入りが激しいお店(やホテル)は要注意です。
ちょっと荷物を置いて洋服や靴を見ている間に荷物取られてしまう
可能性があります。

食事中も隙をずっと作らないのは思った以上に大変です。
でも、そもそもターゲットになっていなければ、多少の隙があろうと
なかろうと関係ないのです。まず、後ろをつけられていないか
確認する、このほうが簡単なのではないでしょうか。

ちなみに日本人の被害者の方が出られた後、若いイギリス人女性たち
が入ってきました。彼女たちは、バッグを無造作に床に、そして
椅子の後ろに置きました。あぁ、同じやんけ。
それでも、彼女たちの荷物は無事だったに違いありません。
もうスリたちは、いなくなっていましたからね。
別に日本人が隙が多すぎる、と言うワケでは決してないのです。
単にターゲットにされているか、そうでないかの違い。

その2.席を選べる時は、なるべく出口・通路から遠く、
スリが逃げにくい奥まった場所などを陣取る。


今回の被害者の方は、もののみごとに1階へ続く階段の隣に
後ろ向きに座っていました。ひょい、とバッグを取って、
ささっと逃げるのにもってこいの場所だったに違いありません。

椅子も長椅子(ソファー)などであれば、背もたれに置いていても
スリにとっては取りにくい状況に違いありません。
または、一番奥まった場所であれば、わざわざその奥まで
来なければ取れないので、スリにとっては取りにくい位置に
違いなく、諦めて帰ってくれるかもしれません。

何も考えないで席を選ぶのではなく、ほんの一瞬でも
盗まれる可能性について考えて席を選べば、スリから荷物を
守る可能性が高くなるのです。

その3.そもそもターゲットにされないように
気をつけることを考えてみませんか?


どうしてスリのターゲットになってしまうんでしょう?
スリのターゲットにされる日本人なんだから仕方ない?!

私は、ターゲットにされる要因は以前から
「服装にアリ」と思っています。

今回のお二人は、だんな曰く、確実に観光客でした。
しゃべってもいないのに何故分かる?といえば、
男性の方が、某ロンドン名所のTシャツを着ていたからです。
普通…そこに在住している人は、そのTシャツは着ないでしょう。
東京に住んでいる人は「浅草」なんてTシャツ着ないですもんね。
つまり、歩いている時から、「私は観光できました!!」
または「私は外国人です」ということを、みんなに伝えている
ようなものだったワケです。

海外在住10年を超える私は、服装やヘアスタイルで、
ほぼ日本人観光客を見破ることができます。

若い女性は小奇麗な品のよい服に、ほとんどの方が
黒い髪をちょこっとカラーリングされています。
ともかく全身コーディネイトでおしゃれ。
若い男性も髪型はかなりおしゃれ。カラーリングしている
人も多し。

そして、中年・熟年旅行者は、大抵の場合、帽子をかぶってます。
何故、皆さん、帽子、、、なんでしょうかね?!
そして、何故かちょこっとアウトドア系の服だったりして。
特に靴が、、、普段は履いてなさそうなアウトドア系の靴!
(普段は履いていないせいか、とても綺麗。)
中年男性は、ポロシャツ系多し。ベストの人も多いですね。

一時帰国で、日本の空港に着くと、こういった人たちに
わんさかと出会い、「うーーーん、ものの見事に日本人だ」
と思うワケです。

最近は、各地でおしゃれ(でリッチ)な若い中国人も
出没するので、100%当たるワケではありませんが、
このヒト、日本人かな?どうかな?と思ったら、
私は靴を見る癖がありますかね。正直な話(苦笑)。

ちなみに、現地在住の日本人はあまり見分けられないですねー。
ここのところ、はっきり何が違うのか、私も首をひねって
しまうのですが、、、なんなんでしょうかねー。
言いたくないけど、現地化してるってこと?!きゃーーーっ(汗)。

ま、現地在住者の話はさておき。
素人の私でさえ、こんな状態なのですから、
プロのスリにしてみれば、その人が観光客かどうか、
お金を持っていそうかどうか、なんて簡単に分かってしまう、
ということです。

もしターゲットにされたくない、と思ったら、
ちょっとくたくたの、捨てて帰ってきても惜しくないような
服や靴を履くといいかもしれません。

とはいえ、旅でおしゃれをしたい、という方も
いらっしゃいますよね。そういう方は、

おしゃれな私は人々の注目を浴びているわ!!

でも。

その人々の中にはスリも含まれているんだわ!!!

ということを肝に銘じて、気をつけたほうがいいかもしれません。。

こちらの人は、洋服にあまりお金をかけません。
いや、それなりにおしゃれをしていますが、日本の人々
と比べると、おしゃれにかけるお金の金額が違うと思います。
こちらのお金持ちはいい服を着ていますが、
その人たちはぶらぶら観光したり、ウィンドーショッピング
などせず、車で直接行きたいお店やレストランに行くので、
路上でそういう人に出会うことはあまりないのです。

だから、ちょっと高価な服を着たならば、それ相応の行動をする
必要があると思います。

つまり、地下鉄など公共交通機関はなるべく使わないで、
タクシーを積極的に利用するとか、ホテル代をケチらないで、
いいホテルに泊まるとか、レストランもパブやカフェなどは
避けて、それ相応のレストランで食べるとか、、、。

こちらの人は、観光時と夜レストランに行く時は、服と靴を
替える人が多いのですが、これも一考です。一度着替えにホテルに
帰れば、買い物の荷物なども全部置いてこられますし、
観光の時はそれほどお洒落なカッコをする必要もない(?)という
ワケです。

あー、服装のところを強調したかったのか?やけに力説
してしまいましたが。。。

まー、一番大事なことは、「私は大丈夫」と思う気持ちを捨てる
ってことかもしれませんね。今回、被害に遭われた現場に
居合わせた私は、改めて自分の状況について考えてみました。

まー、けっこう私も呑気。

私たちは長椅子に座っていましたが、ものの見事にスリの人が
座っている方に荷物をちょこっと置いてましたし(上に服も
置いてありましたが)、チャックを開ければすぐにお財布が
ぼんと入っている状況でした。

スリが「あっちも行けそうだゾ」と思ったとすれば、
私がりすちゃんのほうを向いている間にでも、
やられていたかもしれません(真っ青)。

もっと気をつけなければ。改めて思いました。
皆さんも、どうぞ気をつけて、快適な旅行をしましょうね。

あー、やっぱりすごく長くなっちゃいました(苦笑)。
最後まで読んで下さった方、どうもありがとう。



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