ドイツ・イギリスを旅して感じたこと

長かった夏休みも今週でおしまい。

私たちは、ドイツ旅行のあと、なんとイギリス旅行にも行きました(!)。だんなが失業中の割には超華やかな生活送ってます(爆)。まぁ~でも、来年のことを考えると、、、来年は心理的に余裕を持って旅行したりする気分でもないかもしれないし、時間的に余裕がないかもしれないし、何よりお金が全然ないかもしれないし。。。(汗)。

。。。

そんなワケで今年思い切っていっちゃいました。

しかし、イギリスの物価高。。。すごい物価の安かったドイツの後だけに、うへーーーー!という感じでしたね。正直、2倍~3倍はしたんじゃないでしょうか~(汗)。

今は不動産もものすごくあがっているみたいで、ロンドンでは大好きなB&Bとか、もう泊まれないんですよ、、、高すぎて。実際新しいお店も出店する余裕があるのはチェーン店ばかりらしく、歩いてみると、あるのは同じ系列のカフェばかり。前はここまで偏ってなかったんじゃないか、と。。。でも、確かにあんなに高かったら個人のセレクトショップなんてとても中心街には出店できないですね。今はトレンディエリアがどんどん郊外に移っている、というのも納得でした。淋しいけどね。

さて。
今、ヨーロッパでは移民・難民問題が毎日ニュースになっています。海から、陸から、多数の難民・移民が押し寄せて入り口であるギリシャやイタリア、そしてバルカン半島の国々はもう大混乱になっているとか。

ハンガリーでは今、大々的な「壁」を築いていて、壁がなくなって喜んだのはほんの25年前のことなのに、新たにまた壁を築かなければいけないなんてなんと皮肉なことか、という気分です。一度EU内に入ってしまうと、あとは行き来自由なので、彼らは行きたい国を目指して移動を続けます。

私の旅行先ドイツ、イギリスはどちらも移民・難民にとても人気のある国なようです。

…が。

しかし。

今回、二国を旅行して、両者には大きな隔たりがあるのを感じました。本当に全然違う雰囲気だったんです。国が違うんだから、当たり前、、、ていえば当たり前なんですけど。まー、旅行した場所も大いに関係していると思います。

片や旧東ドイツ圏でもっとも保守的と言われるドレスデン。片やイギリスの中でも中心のロンドン。これが、ドイツのミュンヘンとイギリス南部のコーンウォール辺りの旅行だったらまったく印象が違っていたと思いますし、、、(苦笑)。

ドレスデンは移民らしき人はあまりいませんでした。特に黒人系を見かけることはほとんどありませんでした。ゴミ回収やお掃除といった仕事は、オランダでは普通移民系の人がやっていますがここでは普通にドイツ人がやっていました。

トラムに乗ってもほとんどの乗客はドイツ人でした。あとは私みたいな旅行客、、、。この結果、、、得られたものというのは、、、皮肉なんですけど

「安心感」

だったんですよね、、、。

実際、なんだかとても安全な場所でした。どこに行っても何の心配もないくらい。たぶん私は普段、何かしら危機アンテナを立てて暮らしていると思うんだけどそこは海外にも関わらずアンテナがほとんど必要ないくらい、安心・安全を体感できる場所で。つくづくいいところだなー、と思っちゃった。保守的な場所らしいので、実際に住んだらどうなのかな、とは思うけどね。

移民や難民を差別しちゃいけない!!って心の中でいつも肝に銘じているけど…ここのところ続くテロ事件などでやっぱり心のどこかで若干の疲れ、みたいなものがあるのかな。正直、移民が少ないところはやっぱり平和でいいのかも、と思っちゃいました。

また、この地方は、もともと共産圏だったわけだけど、共産主義としてイヤだった部分は、見張られる生活、自由がない生活で東ドイツ崩壊後、それらを放棄することができ、共産主義のいいところだけを残すことができたここの人たちはとても幸せな人々だと思います。。。

え?共産主義のいいところって何、ですと?

それはですねー。人間は平等でお金がなくても幸せになることができる、という思想ですかねえ~。

今回も旅行中彼らの生活を見て…なんちゅーか、そんなんでいいんだ!ってすとーんと抜けた気分になったことが何回かありましたね。

全部トラムの中での発見でしたけど。。。あまりの飾りっけのなさに仰天!!!したことが3件。

一回は、持ちこみパーティをやるんだかなんだか知りませんが、トラムに料理を持ち込んでいたんですが、なんとその入れ物がバケツ(!!)。蓋はできるものでしたけどね。バケツの中に大量のパスタが入っているのが見えてびっくりしました。こんなん持って移動するかぁ~普通?って。。。日本でやったら、確実にヘンな人と思われるんじゃ、、、とさえ思えるバケツだったんですよ~…。

一回は、友達にプレゼントなんだか知りませんが、なんとビールケースを1ケース持ちこんでトラムに乗りこんできました。その中のビール瓶ひとつひとつにテープの飾りがついているんですよ。それもお世辞にも綺麗に飾られているとはいえないテープ、、、。こりゃ、どう見てもプレゼントなのだろうけど、こんな、、、プレゼント、ありなワケ~?ビールケース持ちこみ、しかもそれがプレゼントなんて初めて見ました(…汗)。

しかも、持っていた男女がけっこう美形の若いカップルで、、、。美形カップルなのにビールケース&ビールのプレゼント!!!このギャップがもうわたしにゃ、、、充分鮮烈で、なんか妙にうれしくなっちゃうっていうか。

一回は、これからどこかいい場所でバーベキューをするらしく、バーベキューセット一式&具材&お酒をゴロゴロとトラムに持ち込む若い人々発見。これは、、、もう、、、さすがに笑っちゃいました~~。家に庭がなくたっていいんだよ!車がなくたっていいんだよ!!自分たちが好きなところにいってやればいいんだから!!!

…そりゃ、そーだ(苦笑)。

。。。なんというか、どれも飾りっ気がまったくなくて。。。他人のことなんか気にせず、自分のできることを好きなようにやっているなー、って。お金がある、ない、にあまり惑わされることなく、悲観することもなく、自分の好きなことができる生活って、、、実は本当に幸せなことなんじゃないか、と。。。これは以前ベルリンに行った時も感じたので、たぶん共産主義時代のいいものがいい形で残ったんだと思う。

それに比べると、、、ロンドンはパリと同じ、まさに資本主義の象徴の街で。お金がないと、幸福感を得るのは相当難しい街なんでしょうね。今や不動産バブルで、小さな1部屋でも5000万円以上、とか言っているし…スーパーで食品買うのもやたらくたら高いし、、、。住む・食べる、の基本が高い国・都市はやっぱり厳しいのかなあ~。

日本は…ロンドンに比べると物価はいくぶん安いし(不動産を除けば)、賃金も高いほうだから、幸せに暮らそうと思えば充分できると思う。…ただ、お金がなければいけないと人々が信じる生活になっちゃっているよね。

子どもができたら、習い事に通わせなければいけない。
おもちゃや携帯を持たせなければいけない。
塾に通わせなければいけない。
大学に行かせなければいけない、、、。

…いやいや。本当は別にいいんじゃないの。それぞれの価値観・それぞれの懐具合で生きて行けば。「XXしなければいけない」なんて必須なものは何もないはず。だけど、そういうことをやらせないと「かわいそう」と親が、他人が感じる世界になっちゃっている。

きっとドレスデンの人は、お金がないから子どもは大学に行けない(行かない)、と言っても誰も可哀想とも何とも思わないんじゃないかな。幸せの道はそれぞれなんだから。ドレスデンは、そういう当たり前のことを再確認させてくれる場所で、しかもなんでもとても安かったので、私にとっては、とってもいい場所でした。

イギリスは、大好きだからやっぱり楽しかったけど…なんせこの物価高なんで、当分は行けそうにないかな(涙)。

そんなこんなの今年の夏でした。



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コメント

そらさん、お久しぶりです~☆

日本は今すごく肌寒いです・・・。残暑なんてもんは全くなく、オランダみたく突然夏が終わり秋になった感じ。


そうそう。
わたしもいつもそう思ってました。

別に自分なりでいいじゃん、、、って思ってました。
でも、日本で生活していると、やはり周りの傾向をみて行動しちゃう。影響受けまくり。もう、典型的な日本人気質なんで染まりやすいです~e-330

下の子の幼稚園は2年保育でいいや~、自分もそうだったし・・なーんて最初は思ってましたが、あまりに皆が3年保育なもんで、なんだかそうしないとおかしいかな??って感じるようになって、結局3年保育に。。

習い事も勉強系させてないけど、周りは皆が勉強系もさせているので、うちもやっぱりさせないとかなぁ??って思い始めているし(笑)。

なんだろう・・。
日本って、周りと同じようにすることが楽に感じてしまうっていうか、安心するって気がします。。。

普通が一番!
で、この普通とは皆がやっていることを意味するみたいな(笑)

とりあえずお金すごいかかるけど、ディズニーランドは必ず毎年連れて行かなきゃ~みたいな。だってみんな行ってるし~(汗)


そういうことにとらわれないで、自由に自分なりに生きていければもっといいんでしょうけど・・・。


田舎に住むことになれば、同じ日本でもまた違うんだろうなぁ~って思ってマス。。。


オランダで、長袖来ている人もいれば半袖の人がいてバラバラで当然って生活が懐かしいです。

日本では半袖で家を出てみたら、周りの人が長袖だらけだとめっちゃ恥ずかしいですもん。
やばい、間違えた~みたいな(汗)

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Re: タイトルなし

☆ すとろべりーふらわーさん、

ふふふ。
なんとなく分かりますよ。その様子。
特に自分のことならいざしらず、子供のことになるとますます
同調しておかないとまずいかな?みたいな気分になりますよね…。
まー、私は小学校のときから全然同調してなくて(…汗)
勝手にひとりだけ私立に行っちゃいましたし、その後も全然同調しておらず
大学でも友達と同調して同じクラス取るとか、まったくありませんでしたけどね~。
その代わり、うちの娘は…やけに同調派ですぐに「だって○○ちゃんが!」とか
「誰もこんなのやってないからイヤ」とか言うので、
日本人みたいなヤツだな、と笑ってしまいます(笑)。
国民性もあるけど、多少本人の性質みたいなのもあるかもしれませんねー。

☆ 鍵コメさん、

コメントありがとうございます。
ヨーロッパは平和…という雰囲気もここ数年はイスラムの影響で相当崩れてきています。今はシリアを中心とした国々から難民が大挙して押しよせ、ヨーロッパ側としてももうどうしようもない状況になりつつあります。ドイツはどちらかというと保守国で、この難民大挙の状況にネオナチの方々の活動が活発化しています。今はメルケルさんが色々頑張っていますが、このまま難民が急増すると将来は極右政党が大きく勢力を伸ばすことになるかもしれません。のんびり対岸の火事の出来ごとというわけにはいかず、刻々と遠き国の紛争の影響がヨーロッパに近づいているのです。

日本の安保理のこと、正直私はどういっていいのか分かりません。戦争してはいけない。これは大前提です。でも、一方で、この世界で起きている紛争を見て見ぬふりしていいのか?という気持ちもあるのです。このままISをのさばらせておけば、確実にヨーロッパでのテロが増え、死者が増えていくでしょう。また、ISに占拠された地域に住む女性や子どもが売られて奴隷化している、などというニュースを聞けば、胸が痛むばかりです。私に出来ることは何なのか…考えると私も気分がどーんと暗くなってしまいます。

実はそんなこともあって、私もなかなかブログを更新できずにいたりします。
なんやかんやいって、冷戦時代が一番平和だったのかな、、、そんな風に考えてしまうのも悲しいですね。

あ、なんかめちゃくちゃ暗いことばかり書いてしまってますが、でもオランダはこのヨーロッパ内でも警察がけっこうよく働いていて、かなり落ち着いているほうかな、と思います!第二次世界大戦の悲惨さを伝える行事もまだたくさんあって小さい頃から学びます。色んな国を知るにつけ、比べてみて、、、オランダはいいところだな、と正直思っているんです。

はじめまして!
ロンドンに住んでいます。
そうなんです、もう値上がりがすごくて。。。
せっかくできた友人も、ロンドンは無理!と、郊外に
引っ越してしまうし、交通費が毎年値上がりするので、
外出するにも、すごく考えますよ、バス代とか。

うーん、うちはお金ないんだけど、
子供の誕生日会とか、??って思ってしまうことの一つですね、
子供の誕生日会にみんな300ポンドとか使って、
なんだかな、と思ってしまう。でも、みんなやってたら、
私もしなくちゃなのかなとか、もっと親の私がしっかりしないとですね。習い事も、他がやってたら、うちもやらせないと!って
思ってしまう。

ベルリン、オランダ、どちらも行ってみたいです。

☆puppyさん、

はじめまして!ロンドンからコメントありがとうございます。

ものすごい値上がりでどんどん郊外に引っ越している、という話は聞きますが
実際にそうなんですね。そうですよね、ムリですよね。。。
私は「ノッティングヒルの恋人」とか「ブリジットジョーンズ」の映画が
好きなんですけど、この値上がり具合じゃ、あの世界はロンドンじゃもうムリ、、、
という気がしちゃいますね。
それでも、今回、楽しい大道芸人さんたちがまだ健在だったし、
我が道を行く、ていう感じのイギリス人家族(たとえば無料ミュージアムに
家からパン持参できて、カフェで飲み物だけ買ってパンをかじっている家族とか)
もたくさん見かけたので彼らに救われましたけど…(苦笑)。

オランダは、場所にもよりますけど、好き勝手に生きていけるほうです。
誕生日会も「お金ないからやらない」とはっきりいう人もいますし…。
今、住んでいるところは色んな人がごっちゃに混じっていて、
右倣えではないので、私も透明になれる感じで気に入っています。

サイト少し拝見いたしましたが…可愛い小さいお子さんお二人のママさんなんですね。
小さいうちはどうしたらいいか…て感じですけど、もう少し大きくなってくると
小さい時はみな一線に同じだった子どももそれぞれの道が出来てくるし、
そうなったらpuppyさんらしく、、、子育てしていけるようになると思います!
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