
我が家の夏の旅行…といえば、他のヨーロッパ諸国の都市、が定番だったのですが、近年は都市に行くと、ヨーロッパの様々な問題について考えてしまい、楽しい旅行、というよりもむしろちょっと重い気分になってしまうことが続いていました。
ヨーロッパの様々な問題…とは、中東方面やらアフリカから船で押し寄せる難民問題とか、EU問題とか、大挙して世界中から押し寄せる観光客が多すぎることとか、、、、そしてもちろんテロの問題とか。
テロに遭うとは思わなくても、さすがに前回のフランス・リールで経験した厳重な警備は…もうしばらくいいわ、、、と思うに充分だったのかなあ。
そんなワケで今年は志向を変えて、オランダ国内の田舎へ。別にオランダじゃなくてもいいんだけど、車がない我が家でも気軽にいける田舎、というと公共交通機関が充実しているオランダがやっぱり便利なのです。
前半はフローニンゲンへ。後半はワデン海の島へ行きました。どちらも平和そのもので…よかったです。やっぱりこういう心からの安心感があってこそ、旅行も楽しいのかもしれないなあ、と思いました。諸問題について悶々と考えることもなく安らぎました。
フローニンゲンは、州都フローニンゲンからバスで20分くらい行ったところにある湖沿いのB&Bに宿泊しました。実は、ここにずっと行きたかったのですが、なかなか機会に恵まれませんでした。
湖の周りはほぼプライベート私有地で、そこを訪れる人だけが入れる特別な空間でした。バス停から森の中を抜けると、私有地への入り口があり、その門をくぐると湖沿いの家々が見えるのです。
家々は個人の設計に任されているらしく、ステキな家々が点々と並んでいました。湖面に家が映り、ここはいったいどこじゃ?北欧か?の世界。オランダ狭し、といえど、私の住んでいるこの辺りじゃ絶対にこんな風景は拝めませんわ…(汗)。

私たちが泊ったB&Bは私有地の中に建つ小さな小屋でした。掘立小屋みたいな質素なものとでも言えばいいですかね~?
なーんでこんなところにずっと泊りたかったのか、というと、私、昔からツリーハウスとか小さな小屋にものすごい憧れがあるんです。絵本「ロッタちゃんの引っ越し」とか「おおきな木がほしい」なんて…もう大好きよ。
小さいころはきっとグリムやアンデルセン童話に夢中になっていたのかな。ちょっと記憶は定かではないけれど、小さいころから欧米の田舎の風景に確固たる憧れがあって、アパートにあった納屋を小屋に見立てて、想像の世界を広げて遊んでいました。赤毛のアンの世界も長年好きで、森と湖のセットには本当に憧れたものです。でも、私の住んでいるところでは、どこへ行ってもそんなものはなかったんだけど、、、汗。
今回は子供の頃の夢を叶える!という意味でも、ワクワクしました。小屋は半分オーナーさんの手作りらしく、質素なんだけど…でも、ロケーションは最高だし、何より驚いたのが、小さいのに全然不自由がない、ということ!
すっごく小さいスペースなのに、無いものがない。そんな感じかな?こういうものがあると便利なんだけど…と周りを見渡すと、天井にぶら下がっていたり、戸棚を開けると出てきたり。
3人しか宿泊できないので、お皿もフォークもナイフもハンガーも全部3つずつ。なんと合理的なんだろう。場所が狭いので、ひとつモノを出したらほかのモノは片付けて。そうせざるを得ない状況だから、モノをしまうのが苦手な私もきちんと元に戻さなければいけません。
ああ、これが、究極のミニマリスト生活って言うのかもしれないなあ。。。
今までこういう生活をしたことがないので(本当にだらしないのです…)、この動作を繰り返すうちに、これがなんとストレスフリーな環境なのか?ということに気づいてしまいました。ちょっと言葉にするのは難しいんですが、単純動作と言ったらいいんでしょうか。
そこに泊まっている間、沸々と…家に帰ったら絶対に家にあるもういらないものを処分しよう、、、そういう思いがずんずんと募っていきました。一度しまってしまうと二度と出てこないものは、要らないものなんだってね。なんか、ようやく身をもって経験させていただいたというか(苦笑)。
いつまでこの気持ちが続くかは疑問ですが、続いている間に頑張って処分していこう!と思っています。そのうち、譲ります、売ります…というタイトルが出てきたら…「まだ頑張っているな」とでも思ってください(笑)。

そらのおらんだ通信HPでもたくさんの観光情報を載せています。
是非こちらもご参考ください♪




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