教育移住?なんだそれ?

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最近、日本では「教育移住」とか「親子留学」なるものが流行っていて、オランダにも教育移住を目指している人がいる、と聞きました。以前にとあるサイトでオランダの教育について書いてほしい、と言われたので、承諾したのですが、そのサイトが親子留学を奨励するもの、と聞いて辞めてしまったことがあります。正直言うと、私は「なんだ、それ?」で、賛成しかねる部分が大きいからです。

いったい子供をどうしたいんだろう?…小さな子供をかかえて、あれをさせよう、これをさせよう!という親はけっこういるらしいですが、私には彼らの望む子供の将来の着地点がイマイチよく見えません。

子供に多大なお金を費やして、幼稚園からお受験だ~、なんだ~、、、と頑張るのも、子供が自分の道具かなんかと思っているの?という気もします、、、たとえば、芸能人の子どもとか、よく話題になってますが。

そういえば、最近も、わざわざ子供を連れて英国までやってきてしまった人がいましたよね、、、。あと、本当になれるかどうか怪しい気がするけど、子供を国際的に活躍できるモデルにさせる、と張り切っている親も最近出てきました。

あの~~モデルは~~…どれだけお金を積んでも、背が足りないと国際派にはなれないという…単純な世界なハズなんですが~~…(汗)。あのスーパーモデル、シンディ・クロフォードの美しい娘さんだって、175センチになってようやく本格ブレイクしたんですよ~~…。

まー、芸能人事情はおいておいて、、、。

将来のグローバルな人材を育てるために、小さいころから国際感覚を育てる。

なんとなく聞こえは素晴らしい。そして、もっともな気がする。でも、ちょっと待てよ?よく考えてみると…それよりなにより先にやることがあるだろう?と思うのです。国際感覚を育てるのも大事ですが、両親が日本人の場合、その子供は将来日本で生きていかなければいけない可能性が高い。というか、どっか別の国の滞在・就労ビザが取れない場合は、それしか選択がないのです。

だから、国際感覚よりも、日本できちんと社会人をやっていけるかのかどうか?のほうが、ずっとずーっと、ずーーーーっと大事なことだと思うのです。

実は、日本は、大学までは意外と柔軟で好きに生きていける可能性が高いです。帰国子女は優先されるし、外国帰りは喜ばれる傾向がありますから。でも、社会人は違います。どんなに外国人が多い外資系であっても、メンタリティーは日本。そして労働コミュニティーも日本です。

ここで日本の感覚についていけない人になってしまうと、会社に定着することができません。もちろん、会社に勤めることだけが人生ではありませんから、自営業でも会社起業でも、なんでも道があればそれでいいと思いますが…。でも、結局日本人相手にお商売していくためには、日本人のいわゆる「あうん」を理解しておかないとお金を稼ぐことは非常に難しいと思います。

昔、外資系の人事に勤めていたからけっこう事情はよく知っています。(帰国子女で外国の大学名やら高校名がずらずらと…)学歴は素晴らしい!…でも、この人、なんか会社の中で浮いていて、うまくやれてないな~…てな感じな方。こういう人は、たいてい1年くらいで辞めてしまうんですよ。「なんか自分はこの会社に合いません」「僕のやりたかったことと違います」って。…こういう人、けっこう多いんですよ。

話をするとなんとなく理解できるんですよね。なぜ、彼らが浮いているのか。ずばり、上司・同僚の指示・顧客の意向がよく読み込めない。これは、実際に言葉を飲み込めない場合(←サイアクケース)と、理解はできるけど日本人が普通に行う感覚が分からずとんちんかんなことをしてしまう場合があります。

実はごく最近もこの部類の人に会ってしまいました。経歴は知りませんが、英語が非常に流暢なので、まぁ~帰国子女でしょうね…。大企業の超一流サラリーマンなハズなんですが、、、言葉も非常に慇懃なんですが、、、困ったことにこちらが言おうとしていることを理解してもらえない!!!!そしてなぜかこちらも理解できない!!!!びみょーにかみ合わないんです。。。

なんだこれ?と思いましたよ、、、。あんまり具体的に言うと、狭いコミュニティーだから「あ、あいつかも?」と思われちゃうと困るんですけどね、、、でも、たぶん…もう日本に帰ったハズ(…苦笑)。そんなんで、たった1枚の紙のやりとりで3か月くらいかかってしまった。普通なら5分で終わる案件と思うよ?!

こういうタイプの人。そうそう。今なら具体的なお名前、出せます。

ズバリ「小室圭さん」その人!!!!

彼が今回3年も留学すると聞いて、私はもう、、、ますます確信しました。この人は、まさにそういう人だと思います。会ったことないけど、たぶん、、、いや、絶対そうだ!!!

日本の社会で成功している人っていうのは、国際感覚に優れている人じゃないよね。それはプラスアルファで持ち得ているかどうかの話であって、もっと根本的に大事なことがある!

それは何か、ていうと、やっぱり「人の話を聞く力」、そして「強靭なメンタリティー」なのです。日本人の場合(外国でも結局そうでしょうけど)、3聞いたら10分かる。それこそスマートな仕事人なのです。それは、海外にいると身につくものではなく、むしろ日本でいろんな人と話をする経験を持って初めて身につくものなのです。そして、それは親がしゃしゃり出ようと、何をしようとまったく無駄で、子供が経験を経て自分で吸い上げていかなければいけない力なのです。

日本人の親の子育てとして、一番大事なことは「日本の社会でしっかり生きていける人間に育てること」。それにプラスアルファして、どこか別の国でも生きることができる力を身に着けさせたら、最強で、その子供はまさに「本当の自由」を勝ち取る権利を得た、ということになると思いますけどね。

ただし、海外育ちであろうとなんだろうと、謙虚さを知るスマートな人であれば、最初はダメでもすぐに追いつくことが出来るでしょう。私の後輩は
「皆さんに育てていただいて」
「私は本当にいろいろ理解できていないので」
「最初はドジばかりやらかしたんですよ」
「分からないので教えてください!」
…謙虚な心をいつも忘れずに持っていました。なので、1、2年ですぐ追いつきましたよ。

かくいう私だって、純粋に日本でずっと育ってきたハズなのに、新入社員の時は、電話の取り方も分からなかったワケで。会社の顔である総務に配属になって「すべての電話を取れ!」と言われたときは、地獄のようだと思ったけど…ときどき怒鳴られたりして…社長に向かって「どちらの●●さまでしょう?」とお決まりのドジもやらかしてしまったし、、、(苦笑)。でも、考えてみるとあの経験は今でも確実に役に立っていると思うのです。

最近聞いた話は、「オランダの自由な教育を受けさせたくて頑張ったけど、結果、それは子供にとって自由ではなかった」という話(←成長したら、けっきょく…どの言葉もよく飲み込めない中途半端な人…まさに私が上で説明した人になってしまったらしい…)。妙にナットク~~、実話ここにもアルアル~~と思ったわたしでした。

そんな訳で…いろんな実例を見ているだけに…小さな子供にあんまりリスクを背負わせないほうがよい、というのが私の持論です。

子供が育っていくうえで一番恐ろしいことは、「相手が何を言っているのか分からない」という状況を常態させてしまうこと。それを何年も続けて受け流していると、子供は理解するという根本的なことが分からなくなります。そうなってしまうと、もうどこへ行っても成功することはできないでしょう。言語問題で一番やっかいなのはそこだということを理解した上で、挑戦していただきたいな、と思います。

そもそも、本当に能力のある子供であれば、高校留学でもまったく遅くないんですから(かくいう私は最も最後尾の社会人留学です)。

ま~~…必死な人には何を言っても無駄な気もしますが、、、一応吠えてみました(笑)。
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