世界は見ていますよ

昨日はだんなが家で仕事をしていたのでラジオがついていました。
12時になりお昼のニュースが流れたのですが、
ふと気がつくと…

「柔道のコーチXXX。15人が提訴XXXX。日本XXXX。」

あーっ!これは、日本の女子柔道の体罰問題ではないですか~…。

オランダのメディアはアメリカなんかとは比べ物にならないくらい
国際的なので、じゃんじゃん世界中のニュースを流しまくるのですが、
それにしてもこんなニュースが流れるとは、、、汗。

はっきりいって「恥ずかしいっ!!!!!」の一言です。

オランダでは、ほとんどのオフィスでラジオを流しているので、
ラジオを聞く人は多いし…まあ、そうはいっても、皆かじりついて
聞いているワケではなく、スルーしている人は多いですケド…。
でも、聞く・聞かない、の問題ではなくて、日本の柔道のトップで
暴力なんていうニュースが話題になることが問題です。。。

今は監督交代になったらしいけど、最初は続投を決めていた、って。
はぁ?ですよね。

柔道のことはなんやかんやと今までにも話題にしておりますが、
オランダではとても人気のあるスポーツなんです。
前にも書きましたが、未来のオランダの女王様であるアマリア王女も
柔道が大好き。ロンドン五輪では、皇太子ご一家(もうすぐキングですね)
で柔道の試合を観戦するくらいお好きでいらっしゃるんですよ。

りすちゃんのクラスにも何人か柔道を習っている子がいるし、
ギターレッスンで一緒の男の子は、すでに柔道の強化選手(?!)に
選ばれている、とかで、おばあちゃんが自慢げに話していました。
ともかく、ここに住んでいると、周りで「JUDO、JUDO」という声を
しょっちゅう聞くくらいとてもポピュラーなものなんです。

なんでこんなに海外で(欧州で)ポピュラーになったのか?

…それは。もちろん柔道という「武道」に魅力があっただけではなく、
優れた日本の指導者が海外に柔道を広めたからに違いありません。

オランダはあのアントン・ヘーシンクを生んだ国。
その彼を育てた「道上伯」さんという柔道家は、50年以上海外に
在住し(主にフランス)、多くの国で柔道を普及されたのだとか。
まだ戦後間もない時期で、どんなに反日感情も高かったことでしょう。
戦前は欧州がアジアを植民地支配したので、アジア蔑視の風潮も
強かったことでしょう。そんな中、信頼される・尊敬される
指導者として師弟関係を築きあげるために必要なこと - 。

それは、絶対に体罰や暴力を使った教え方ではないと断言
していいでしょう。

もし、園田監督のように「おまえは柔道やってなかったら
単なるブスだ」とか「死ね」とか、平手打ちとか…
そんなことをかつて欧州に渡った武道家がやっていたとしたら…
「やっぱり野蛮なジャップのスポーツ」と言われるくらいで、
誰もついてこず、柔道が世界に普及することは
決してなかったはずです。そんなことは明白です。

道上伯さんのインタビューを読むと
とにかく勝ちまくって強いところを見せるしかなかった、という
ことですが、結局、武士であろうと古代からの西洋の剣使いであろうと、
「強いこと」が何よりの魅力であって、叩かれたから奮起する
なんてことはあり得ないんですよね。

(道上伯さんのインタビュー → 道上伯物語

今回、これだけ問題になってようやく監督交代に至ることに
なったわけですが、もし全柔連のTOPが
「あー、これくらいのことでこんな問題にしやがって…」
程度に思って、事実を把握していたにもかかわらずこれまで問題に
対処してこなかったのだとしたら「武道家」としての精神が…
どっか別の方向に向かっているんじゃないかしらねぇー…
とそんな風にさえ感じます。

初心に帰って「礼を重んじる強い武道家」を世界に見せなければ、
柔道ニッポン復活どころか、JUDOが日本のものではなくなる日も
そのうちやってくるかもしれませんよ。

世界は意外と見ているんです!!!!



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コメント

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☆ 鍵コメさん、

私も小学生のとき竹刀を振り回す先生が担任でした。
でも、その先生、子供たちにとっても人気があったんですよね。
覚えているのは、寸止めしようと思ったら思い余って体にばしーんと
あたっちゃったとき、「うわわわ、本当にすまん!」とすぐに
誤っていたことでしょうか。いくら先生でも悪い時は謝らなければ
いけないし、生徒も先生もある意味、対等でなければいけない…
このルールがきっちりと守られていれば、ちょこっと小突いたくらい
では体罰とはならないのではないかなー、なんて思いますが…
なかなか難しいですね。
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